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[ZoomLetter:01757] 6月19日(水)午前8時 ユニティ・アースのイベント『日本から世界へ、平和が広がるように』- 前半


Zoom祈りの会にご参加の皆さまへ

日本時間の6月19日(水)午前7時から8時半頃まで、Zoomを使ったユニティ・アースとMPPOEIの合同イベント『日本から世界へ、平和が広がるように』が開催されました。
由佳先生と里香先生、フミさんがスピーカーとして参加されています。
日本語の同時通訳がなかったため皆さまにご案内しませんでしたが、その内容があまりにも素晴らしく、日本が世界の国々から認められる世界に変わってゆくうえで、一つのきっかけとなるようなエポックメーキングなイベントでしたので、内容を日本語に翻訳して皆さまと共有いたします。
とても長い文章なので、二回に分けてお送りします。
また2回目のときには、文章全体が掲載されたPDFファイルを添付します。
明日土曜日の午前8時から行なわれるMPPOEIのイベント(後でメールします)に参加する前に、この喜びを皆さまと共有したく、突貫工事で訳しました。
そのため、読みづらい箇所がありましたらご容赦ください。
無限なる感謝
斉藤雅晴
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ユニティ・アースのイベント『日本から世界へ、平和が広がるように』- 前半

<ベンさん>

皆さん、こんばんは、こんにちは、おはようございます。私はユニティ・アースのベン・ボウラーです。私たちは今、2024年ワールド・ユニティ・ウィーク「Dancing the Dream」の真っ只中にいます。今日は、『若者たちの平和の声』という素晴らしいプログラムがありました。ワールド・ユニティ・ウィーク20244日目の後半に差し掛かろうとしている今、この分野全体を通して信じられないようなイベントが次々と行われています。今夜の全体会議がとても楽しみです。

私たちは今日、地球上で最も素晴らしい世代を超えた平和運動を代表する並外れたグローバルな平和構築者および平和創造者と席を共にしています。それは、20世紀半ばに遡り、五井昌久先生の素晴らしい使命と奉仕に満ちた素晴らしい人生から生まれた幾つかの組織に端を発するものです。彼のビジョンと夢は、本当に天と地を一つにすることでした。

ですから、今日は彼の孫娘にあたるお2人とご一緒できることをとても光栄に思います。本日は、吉川・西園寺・里香さんと松浦・西園寺・由佳さん、そしてフミ・ジョーンズ・スチュアートさんにお越しいただいています。今から全員の紹介をしてゆきますが、
里香さんと由佳さん、今日は私たちと一緒にこの全体会議に参加していただき、本当に感激しています。素晴らしいことです。日本から世界へ平和が広がることを願っています。ありがとうございます。

それでは、簡単に本日のスピーカーのご紹介をさせていただきます。吉川・西園寺・里香さんは、白光真宏会の副会長であり、MPPOEIの副理事長でもあります。彼女は日本の学習院大学、米国ミシガン州立大学で学び、その後、カリフォルニア州サクラメントでルドルフ・シュタイナー教育を学びました。彼女は3人のお子さんの母親であり、現在は、五井グループの会長である西園寺昌美さんの後継者の一人でもあります。彼女は2人の姉妹とともに、さまざまな活動を通じて平和と神聖なる存在を広める活動に取り組んでいます。彼女の素晴らしい旅、それはまだ始まったばかりです。

里香さんの妹、松浦・西園寺・由佳さんは、50年以上前に日本で誕生した世界平和と人類の意識向上を目的とした精神性の団体「白光真宏会」の会長代理を務めています。由佳さんの祖父にあたる五井昌久氏が創設したこの団体では、普遍的な平和の祈りを唱えることで、地球に平和が広がることを説いています。また、白光では、すべての人間が神聖なる存在であることを教え、異なる様々な宗教指導者を招いて平和への祈りを祈り合う「SOPP(世界平和交響曲)」という異宗教間の交流イベントを開催しています。このSOPPのときには、1万人以上の参加者がそれぞれの宗教の祈りに調和しながら共に祈りを捧げています。

由佳さんは、白光の姉妹団体である「五井平和財団」でも働いています。 本当に素晴らしい!私は、あなたとご家族の世界での活動の大ファンです。私たちは、エチオピアでフミさんに初めてお会いして以来、世界中の神聖な場所で何年も何年も、祈りのセレモニーをしてピースポールを置いてきました。それ以前には、ワールド・ピース・プレイヤー・ソサエティを代表して国連で長年働いていたデボラ・マルダーと密接に協力していました。ですから、私たちは深い深い絆で結ばれています。

2019年のあなたの活動の時にも、私は幸運にも東京に滞在しており、デボラの紹介で白光を訪れ、3人のご姉妹全員にお会いすることができました。その中には、お姉さんの真妃さんも含まれています。そして、白光とご家族のおかげで、この運動が世界中に展開されていることは素晴らしいことだと思っております。

今日は、里香さんと由佳さんに、白光の活動はどのようなものなのか、その源を理解するためのお話をしていただくことに、時間を割きたいと思います。また、五井昌久氏、五井先生の生涯と天職、そして今日まで続く彼の使命についても学びたいと思っています。

多くの人が、9月の国際平和週間にユニティ・アースとパートナーズの代表団が日本を訪れ、それを白光と共同主催することを知っているかもしれません。そのことについて少しお話しますが、この仕事に対するより深い天職、その精神的な側面についてお話し願いたいと思います。里香さん、まずあなたからお話を伺います。あなたの祖父について少し教えてください。彼はどんな人でしたか?また、彼の人生における精神的な使命は何だったのでしょうか?

<里香先生>

ベンさん、そして今日、ここに生中継で参加してくださった皆さん、本当にありがとうございます。インターネット検索で平和に共鳴し、平和を本当に大切にする方々とつながるためのリンクを探そうとしても、なかなか難しいことだと思います。それは素晴らしいことではありますが、そのような繋がりは奇跡のようなことです。ですから、私はまず、皆さんが平和のために行なっているすべてに感謝したいと思います。そして、平和を願うひとりひとりに感謝したいと思います。

もし私の祖父がここにいてこのやり取りを聴いていたら、彼は私のそばにいて、きっとこう言うでしょう。「よくやっているね。私が本当に望んでいた心のあり方と平和を広めるためのよい友人を見つけたね。」と。今、そのように祖父が一緒に笑っていると思います。

私の祖父、五井昌久は1916年に生まれました。哲学者であり、若い頃から詩人でした。彼は人類のために奉仕し、人類に平和をもたらしたいと強く思っていました。特に第二次世界大戦が日本に甚大な被害をもたらした後、祖父は「今こそ、日本人は日本のためだけでなく、世界の平和のために祈るべきだ」と語りました。つまり、「これは日本に対する使命であり、またすべての人類にとっての平和への使命でもある」と祖父は感じていたのです。

私はその言葉を理解できる年齢に達していたので、その言葉はすべての人類の平和への祈りだと理解しました。週末に両親が私を集会に連れて行ってくれたとき、私は、心の苦悩について聞いたり、若い人たちが部屋に集まって、世界の平和のために本当に祈りを捧げたりしているのを見てきました。ですから、祖父は、このメッセージを日本だけでなく、世界中に伝えたかったのだと思います。由佳さん、この点について、もう少し詳しくお話いただけますか?

<由佳先生>

里香さん、どうもありがとうございました。里香さんは、五井先生がどのような人であったかを、全体として伝えてくださいました。私たちは彼を「五井先生」と呼びますが、私たちの祖父である五井先生がどのような人であったか。つい最近、ある集まりで話した話を少しだけシェアさせてください。

そのときに、私たちは今、多くのものが崩れ落ちたり、腐敗したり、崩壊したり、ある意味で一つの生き方が完結の域に達し始めているような、そのような状況下における実践のあり方について話していました。私たちは日々、どのような実践が必要なのでしょうか?五井先生はいつも、「私たちの祈りが地球に平和をもたらすのは、縦と横の交差点のちょうど真ん中にある」と語っていました。

私は、いつもこの話をしています。私にとって縦は、真理とその先にあるものと繋がっているのです。私たちにとっては神々ですが、それを宇宙や生命の源、あるいは何と呼んでも構いません。しかし、あなたと源を垂直に繋げる実践はとても重要です。なぜなら、目の前で何かが起こった際に、日々の実践を積み重ねていれば、その際に、目の前で起こっている現象の奥にある、より深く高い次元で起こっていることに繋がっている真実を見抜くことができるからです。

そして、私たちを水平方向に結びつける実践もまた非常に重要です。私にとって、それは愛のエネルギーの結び付きです。ですから、自分自身を他の人間や地球、動物、あるいは自分自身という存在を超えた存在と結びつけるために、毎日実践することが大切です。そして、そのような実践をしていると、何かが起こったときに、私にとっては、それは日本で起こった大きな地震でした。

しかし、そのようなことが起こった際に、もしあなたが日々の実践を行なっていれば、その際に、自分自身のことだけでなく、周りの人々や地球や動物たちのために考えることができます。ですから私は皆さんに、縦と横が十字交差した意識の日々の実践が重要であることを共有していただければと思います。

そして、祖父はいつも、平和の鍵は十字の中心にあると言っています。それは本当にその通りで、放射能が放出され、誰もが混乱に陥ったとき、メンバーは常に意識の中心部にいて、現象の先を見通すことができ、また自分自身のことだけでなく、お互いのことをも気遣うことができました。私は、祖父の教えを受けて、みんなが実際にどのように行なってきたか、また私たちにとって、祖父の祈りがどのような意味を持ち、どのような効果をもたらすのかを、里香さんの話に付け加えたいと思い、お伝えさせていただきました。

<ベンさん>

素晴らしい。ありがとう、由佳さん。由佳さん、ありがとうございます。もう少し、お話ししていただけますか?あなたのお母様が、祖父について語ったときのこと、あるいは、祖父の人生の旅について話してくれたことなどを少しお話ししていただけますか?

なぜなら、五井先生の生涯は魅力的だからです。彼の伝記や自伝には、彼の全生涯が書かれています。しかし、彼の教えやメッセージの本質という観点から、五井昌久氏の下で育ったことについて、お母さんから聞いた話があれば教えてください。また、このライブ中継をご覧になっている方や、オンデマンドで後から見られる方が、彼の本質や人間としての五井先生について理解を深めるのに役立つようなことをお話しいただけますか?五井先生についてのお話があれば、いくつかご紹介いただけますか?

<由佳先生>

そうおっしゃっていただき今、二つの話が思い浮かんでいます。一つは日本で私たちは、いつも伝統としてお食事をいただくときに、手を合わせて「いただきます」と口にしてお食事をいただく儀式を行ないます。これは、目の前にある食べ物に感謝し、食べ物を作ってくれた人に感謝し、また私たちに与えられた命を敬うためのものです。ですから「いただきます」と言うことはとても大切なことです。しかし、私は五井先生が話されたある話を覚えています。はっきり覚えていないかもしれませんが、彼は「いただきます」をしなかったのです。それで誰かが彼に「いただきますと言わないのですか?」と尋ねたそうです。そのとき彼は、「毎日、一瞬一瞬を『いただきます』と思って過ごしていれば、それは単なる思い出話に過ぎず、結局、修行など必要なくなる」と言っていたのです。私はこの話をよく覚えています。

また、彼を思い出すエピソードのもう一つは、私は彼が天に帰る6か月ほど前に生まれたので、
彼について具体的な記憶はありませんが、日本には別れの際に、互いにお辞儀をする習慣があります。祖父のお辞儀は、誰に対してもとても深いものでした。祖父は、信者さん方や彼に会いに来る人(少年や子供など)に話しかける際、常にとても深いお辞儀をしていました。私はそんな彼の謙虚さを見ていました。そして、彼が人々を見守っていた姿も見ていました。私たちはいつも神聖の復活について話しますが、彼の人としてのあり方が、彼が話していたことそのものでした。少なくとも、私には祖父はそういう存在に見えます。

<里香先生>

先ほどお話したように、私は世界平和の祈りを聞きながら育ちました。私の環境、家族、私が参加したコミュニティの影響からか、「世界が平和でありますように」という祈りを祈るのは、私にとってごく当り前のことでした。私の周囲は誰もがそうしていたのです。生きるということは、世界の平和のために努力し、祈ることでした。

しかし、小学校に入学した際に、それが誰にとっても当てはまるわけではないことに気づきました。高次の存在や守護霊や守護神を信じていない人や、祈ることに意味がないと考えている人がいることを知ったのです。その現実を初めて目の当たりにしたとき、それは私にとって世界との大きな隔たりのようなものでした。そして、それは私にとってある種の衝撃でもありました。なぜなら、私が当たり前に行ない、努力していたことが外の世界には存在していなかったからです。

ですから、小学校に入るまでは、この世界は素晴らしい美しい場所であり、誰もが平和を信じて平和を祈っているのだと心から信じていました。しかし、小学生になってからは、みんなが同じ考えだとは思ってはいけない、正しいことと正しくないことがある、と感じるようになったのを覚えています。そして、私はそれを心に留めていました。私はそれを心にしまい込み、祖母が教えてくれたことや五井先生の教えについてあまり話さなくなりました。

しかし、私が10代の最も辛い時期でさえ、祖父である五井先生が常に話していたこと、つまり人間の本性は、どんなに醜い考えを持っていようとも、どんなに不快な行動をとっていようとも、「どんな人も本来は神聖の存在なのだ」ということについては、決して、口にしませんでした。

彼は、「すべての人間は永遠の命の現われであり、互いに結びつき、より大きな宇宙に貢献し、宇宙の目的を果たしている」と語りました。つまり、すべての人には目的があるのですが、人々はそれを忘れてしまっているというのです。彼は、「たとえ人々が同意しなくても、祈り続けるべきだと語っていた」と記憶しています。

たとえ心の中でであっても、静かに、このメッセージについて祈り続けるのです。そして、それは最も強いメッセージでした。私は友人や先生を疑ったり、それを否定したりしたことはありません。私は常にこのメッセージを心に留めており、それを信じていました。

五井先生は、「世界平和の祈りは、とてもシンプルな祈りなんだよ」と言いました。誰かが発する一つの光が地球に平和をもたらします。それはあなたの人生や家族の幸せだけの平和ではなく、地球そのものに平和をもたらします。私は、それが対立を克服し、より大きな目的のために奉仕することにつながると考えています。

ですから、彼は本当に、この祈りの一節が宇宙、さらには宇宙全体と繋がっていると感じていたのです。この祈りこそが、私たちを人類の真の性質と本当に結びつけるメッセージであり、その振動なのです。ですから私は、このことを生涯忘れずにいます。そして、このメッセージに共鳴することで、地球に平和が広がり、奇跡的なことが起こるのです。このメッセージを祈り続けるならば、です。これが、五井先生の教えの力だと思います。

<ベンさん>

ワォー、里香さん、ありがとうございます。本当にありがとうございます。お二人がここで話してくださったことには、とても深い智慧と真理が内包されています。由佳さんの「祈りを常に実践していれば、形式的な祈りは必要ない」というお話、とても好きです。これはとても、とても奥深い教えだと思います。それらこの世的な形式ごとのすべては、私たちを助け、意識をその中心点に常に戻すためにあります。しかし、人がある一定の境地に達すれば、形式はもはや必要なくなるのです。そのような意味で、そのお話には、真理の裏付けがあります。

そして、里香さん、私はあなたの話にとても共感しました。あなたが深い精神文化の中で成長し、小学生時代に社会における物質主義文化に触れ、大きな試練に直面したこと、それは私たちみんなが、ほぼ毎日直面している問題だと思います。私たちは、神聖なものへの畏敬の念に満ちた、相互に関連し合う精神性を持つ真のグローバル文化と、物質主義的な日常の狭間の世界にいます。

私たちは、ありふれた日常の世界、そして霊なるいのちを否定する世界、私たちが経験した生命の神秘を受け入れない理性と思わしき常識に軸を置く世界のなかで、それに対処する方法を見つけ、それらをまとめ、この二つの非常に異なる経験を調和させる必要があります。それは、容易ではありませんが、あなたの祖父の知恵は、誰もが役割を持ち、誰もが目的を持っているということです。そして、それを忘れてしまった人もいるかもしれませんが、私たちはただ、すべての人と地球のために祈り続ける必要があるのです。それは素晴らしいことだと思います。素晴らしいお話です。

お二人とも、とても豊かな個人的な経験を語ってくださり、ありがとうございました。私は富士宣言が大好きです。それは素晴らしいもので、富士聖地で行われたイベントで発表されたものでした。ラズロ博士と彼の妻も、それが初めて行われたときにそこにいたと思いますが、それは最終的に、誰もが内に宿す精神性が神聖であることや、神聖復活という普遍的な真実を証明するものです。

そして、東洋の伝統やキリスト教の伝統、西洋のさまざまな伝統、先住民の視点など、さまざまな伝統から見てみると、私は冨士宣言とその意図が大好きです。皆さんの運動は、すべての人の中に宿る精神を認識する富士宣言を生み出しました。そして、私たちがそれを真実だと信じ、そのように生きるとき、すべてが変わります。この素晴らしい活動を続けてくださっていることに感謝しています。

そして、このインタビューの前に、すでに4世代目となる何人もの子供たちがこの活動に参加しています。里香さんには3人のお子さんが、由佳さんには2人のお子さんが、そして里香さんの姉の真妃さんにもお子さんがいます。これは、もともと五井先生から始まり、由佳さんと里香さんの母、昌美さんを通じて、平和構築の担い手となる4世代目となるお子さんたちです。本当に素晴らしいことです。

最後に、クリスティン・ホフマンさんから特別なメッセージが届いています。なぜ、あなたは日本が世界の物語の中で特別な役割を担っていると思いますか?私たちのこの番組は「日本から世界へ、平和が広がるように」というタイトルですが、あなたの祖父の仕事や、あなたの家族の仕事には、日本が世界平和の特別な役割を担っている、それはまるで生まれ持った使命のようなものだ、という感覚があります。そのことについて、何かお考えがあればぜひお聞かせください。まずは由佳さんから、その後、里香さんにもお話しいただければと思います。

<由佳先生>

私も最近知ったのですが、日本最初の憲法は600年代に、聖徳太子という人物によって作られ、その最初の日本国憲法には、「和を以って尊しとなす」という言葉がありました。調和を深く尊重し、それによって日本国が作られているということです。これは600年代に作られた精神で、通常、憲法は誰が権力を持っているかで左右されるのですが、日本の地には調和の概念が600年前からありました。

その考え方は、この土地や私たちの文化に深く根付いていると思います。ヒンドゥー教も同じだと思いますが、神道では、私たちの国教である神道には八百万(やおよろず)の神々がいると伝えられています。この概念を、確かスウェーデンかスイスだったか忘れましたが、ヨーロッパのある方に話したところ、彼は「それはうちの国の人口と同じだ。ということは、神はすべてを網羅しているということですね」と言いました。私は、「はい、それは私たちの神道が共有している考え方です」と答えました。

それから私は、日本の奥深い文化は、神と人間と自然の境界線が曖昧であることに気づくようになりました。私たちは自然の中に神を見ています。また、人と自然を分けて考えるのではなく、両者が一体となっているようにも見えています。その境界線は明確ではありません。そして、そのような世界観の概念は、神聖復活の時代ともいえるこの時代を導く上で、非常に役立つものになると思います。私たちが互いを神聖なる存在であると認識するために、です。

日本には、すでにそのようなエネルギーが文化の中に存在しています。多くの日本人はそれを忘れてしまっていますが、それが、私がこの時代における日本の力だと考えています。そしてそれに関連して私の祖父は、「神から生まれたと信じて生きること、それ自体が祈りである」、また「今、世界平和のために祈っているあなたは、神聖と直結している」とおっしゃっていました。神と人と自然、そして、祈りや生き方を通して、それらすべてを見通すこと、それが今、日本が世界に提供できる大きな鍵だと思います。これが私の理解です。ありがとうございました。

<里香先生>

付け加えることが一つだけあります。あなたが言ったように、日本は“日の出(いずる)です。そして、日本の国旗は、太陽のような赤い丸があるものです。真ん中に太陽がある。それは、五井先生が話したように、精神が宿る場所を象徴しています。日本語で「日の本」は精神性の大元を意味します。そして、それは精神、本来の生命を指します。太陽は、そこから生まれる精神性を象徴しています。

ですから、たとえ国旗であっても、私たちは心の奥底で、精神性を本当に受け入れていることを示しています。由佳さんが言ったように、自然や大陸からやってきた人々との調和を本当に大切にしているのです。それは、神がすべての場所に宿るというアニミズムという基本的な概念でした。中国から仏教が伝わると、私たち日本人は仏教とも調和しました。私たちは他の文化や自然と調和しようとする性質を持っています。これが、日本人が持つ精神性です。

また、地理的に見ても、日本は海に囲まれ、山もたくさんあります。つまり、私たちはたくさんの天然資源に恵まれています。ですから、人間はこれまで争う必要がなかったのです。もちろん、長い歴史の中で戦争をするようになったことは事実です。しかし、日本の国旗が示すように、私たちは本当にその太陽を人類の精神として捉えているのです。

<ベンさん>

素晴らしい。素晴らしいお話ですね。由佳さん、里香さん、ありがとうございました。素晴らしい表現ですね。日の出ずる国。それを感じることができます。エネルギーを感じることができます。そして、9月に日本で行われる私たちの巡礼について少しお話したいと思います。皆さん、ぜひご参加ください。そのことについて少しお話したいと思います。

実は、そのインスピレーションはロサンゼルスのレイク・シャインへの訪問から得たものです。そして、面白いことに、クリスティン・ホフマンがそのことについて語ってくれています。私は由佳さんの発言も大好きです。神、人間、自然が結びつき、日本の精神性においてこの3つのものが一体となるというお話です。

そして、里香さんは山や海、島といった地理的な要素を持ち込んでいます。つまり、地理と文化が再び結びつき、おそらくは別の次元の神秘性、神秘的な次元も加わります。
それゆえ、深い喜びと感謝の気持ちとともに、私たちは9月にユニティ・アース代表団とともに、そして今日は、ここにいる多くの方々と共に、日本へ向けての旅を始めます。おそらくもう少ししたら、代表団からの報告があるでしょう。

これは、ロサンゼルスのヨガナンダの所有地であるレイク・シャインで、神秘的な啓示を受けたことから生まれました。それでは、クリスティンの話を聞きましょう。クリスティンは昨日、私たちのために、このビデオを作ってくれました。クリスティン・ホフマンは、コミュニティの多くの人に知られていますが、クリスティンはジュリア・トレーニングを受けたシンガーであり、意識的なミュージシャンであり、プロデューサーでもあります。彼女は国際的なグループ「バラガヤ」のボーカルであり、この作品すべてを強く支持しています。では、マーク、クリスティン・ホフマンのビデオを流しましょう。ありがとうございます。

<クリスティンさん>

(※動画の音声が上手く接続されていないため途中で止まってしまった。後ほど、再度流す予定とのこと)

<ベンさん>

彼女の動画の音声がボリュームを失っているようです。また調子が戻ったら残りの動画を流します。クリスティンが話していたとき、私はそれがどれほど美しいビデオであるかを話していました。私たちは今、生命の本質について話しています。彼女は、富士聖地でパフォーマンスをした経験があり、その一員として彼女の旅やキャリアのハイライトの一つである素晴らしい空間でパフォーマンスを披露するという夢を実現したクリスティンが、日本に行くというビジョンを持ったとき、最初に私たちが連絡を取った人物が彼女(フミさん)でした。

フミさんを紹介します。彼女を通して私は、由佳さんと里香さんのご姉妹、そして白光の組織全体と繋がりました。あなたの努力と人脈によって、多くのことが実現したのです。今日は、あなたをお迎えできて本当に嬉しいです。

フミ・ジョーンズ・スチュワートさんは、「MPPOEI」アメリカ世界本部のエグゼクティブディレクターです。フミさんは東京で生まれ、アメリカ人と日本人の両親の元に生まれたため、2つの文化の架け橋になりたいという強い思いを抱いて育ちました。フミさんは、1980年代初頭に、日本を拠点とする祈りによる世界平和運動を国際社会に紹介することに尽力しました。また、彼女はピースポールプロジェクトに尽力し、1988年にニューヨーク州にアメニア聖地を開設する支援をしました。 36年前のことです。

フミさんは、姉妹団体である「五井平和財団」と「白光真宏会」の米国連絡窓口も務めています。フミさん、今日は来ていただいて本当にありがとうございます。マイクをONにしてお話ししてください。

<フミさん>

ベン、私たちをここに招いてくれてありがとう。また、西園寺姉妹と一緒にここに参加できていることをとても嬉しく思います。彼女たちは「May Peace Prevail on Earth(世界人類が平和でありますように)」の遺産を受け継いでいるのです。彼女たちの話を聞くと、私はいつもとても感動します。特に「May Peace Prevail on Earth」の創設者であり、普遍的な祈りのメッセージである「May Peace Prevail on Earth」の提唱者である彼女たちの祖父、五井昌久氏の話は感動的です。話を続ける前に、例の短いビデオを流してもらえますか?とても短い、素敵なビデオから始めたいと思います。(※短いビデオが流れる)

どうもありがとう。このビデオを見るのが大好きなんです。世界中の子供たちの平和を願う声が大きな感動を伴って心に響きます。どうもありがとうございます。そして、里香さんと由佳さんの話に付け加えたいのですが、私たちは「MPPOEI」「白光真宏会」「五井平和財団」です。私たちは「May Peace
Prevail on Earth
」というメッセージで繋がっています。このメッセージが私たちを結びつけているのです。

このメッセージの意図は、平和のシンボルであるこのマークに表されていますが、日本語の文字の「世界人類が平和でありますように」には非常に深い意味があります。そして、それは「地球に平和が広がりますように(May Peace Prevail on Earth)」という言葉にあるような、地球だけの意味にとどまらないのです。

この祈りの力は地球上の平和にとどまらず、すべての生きとし生けるもの、すべての自然、東西南北、上下、宇宙、すべての世界に届きます。なぜならこのメッセージの日本語は、山川草木悉皆成仏という言葉で表わされるような、すべての存在を調和させる祈りだからです。ですから、「May Peace Prevail on Earth」という英語訳は、非常に単純化されたものだといえます。

しかし、私たちが日本語で「世界人類が平和でありますように」と唱えるとき、それは本当に多次元的で、非常に宇宙的な祈りとなります。その波動は地球を包み込むだけでなく、宇宙にまで広がってゆくのです。日本語には「言霊」という言葉があります。それは、言葉の響きが持つ力、エネルギーを示した言葉です。ですから、「May Peace Prevail on Earth(世界人類が平和でありますように)」の祈りには、大きな力があるのです。

広島と長崎への原爆投下によって、人生や精神性に大きな影響を受けた五井昌久氏は、第二次世界大戦後に深い瞑想と祈り、厳しい精神修養に取り組みました。そして、神聖な世界から「世界人類が平和でありますように」というメッセージを受け取り、来るべき新しい地球へ移行するための準備として、このメッセージを広めるように求められたのです。

そして、多くの神々や天界のマスター、守護神霊、守護天使、高次の世界の宇宙的存在がこの祈りを祈るところに、地球全体を調和させる巨大な波動を放出し、私たちが神聖なる存在そのものとなるための準備を本当に調える支援をしてくださいます。この言葉には、そのような力があるのです。

また、五井昌久氏は、長崎と広島への原爆投下で、世界で初めて原爆の被害を受けた国として、「人類に対する原爆の使用が今回で最後になることを願っている」と語りました。そして、「日本は世界に力強く重要なメッセージを発信するという重大な使命を担っている」ともおっしゃっていました。ですから、地球に平和が広まることは、日本が世界に平和の強力なメッセージを発信するという使命を果たすことにもリンクしているのです。

私は長い間、地球に平和の意識を浸透させることに携わってきました。この世界的な運動の一員であることを誇りに思っています。それは、ごくごく少ない人数の人たちから始まりました。最初は組織でさえありませんでした。救いを求める人々が五井先生の下に集まりました。五井先生は、はじめはそのような人々に教えを説いていました。

その頃の日本は、第二次世界大戦の敗戦後で非常に貧しく、人々は戦後の大きな苦しみの最中にありました。食べ物もお金もありませんでした。彼は素晴らしく温かい人柄の持ち主で、人々が彼の話を聞くために集まった際に、彼は個人相談の終わりに、いつもキャラメルを手渡しで配っていました。そして、昭和30年のはじめ、人々が集まった場所で、彼はこう言いました。「世界人類が平和でありますようにと祈りなさい。あなたがどんな苦しみや困難に直面していても、地球上のすべての人々と繋がっているのだから、常にみんなが平和であることを祈りなさい。
あなたの平和と幸福は、人類と直接繋がっているのです。」と。

そのようにして、世界平和の祈りが始まったのです。そして今、「世界人類が平和でありますように(May Peace Prevail on Earth)」の祈り言葉は世界的なメッセージとなり、世界平和を祈ることは、過去70年以上にわたって世界中の多くの人々によって受け入れられてきました。今では「May
Peace Prevail on Earth
」の祈りは世界中に広まりました。この平和のメッセージが書かれたピースポールは、あらゆる大陸に建てられ、何万ものピースポールがこの素晴らしい愛の波動を世界に放ち、私たち人類の思考形態を調和、平和、そして真の赦しへと変えつつあります。「May Peace Prevail on Earth」について、少しご紹介させていただきました。

<ベンさん>

皆さんのお話を聞くことができるこの体験は、私にとって素晴らしい経験だと感じています。本当にありがとうございます。私は白光の歴史が大好きで、人々が五井先生の下に集まったような初期の頃に戻りたいと思っています。そして、そこからどのようにして自然発生的に始まったのか、そしてそこから世界的な組織となった現在に至るまで、とてもとても多くの豊かな恵みがあります。それらは、フミさんや西園寺家、五井平和財団、白光真宏会、MPPOEI、そして世界平和を祈りつづけてくださった先達や、今も祈り続けてくださっている人々が世界に与えてくれるものです。

フミさんと私は、2018年のアース・デイの日に出会いました。それは、エチオピアで開催されたアフリカ連合の集いで、ムシ大使があなたを連れてきてくれたあのときです。そして、100人以上のアフリカの小学生たちが、地球上のすべての国の国旗を振って、フラッグセレモニーを行ないました。各国におけるフラッグセレモニーについて少しお話いただけますか?
なぜなら、私にとって「May Peace Prevail on Earth」の祈りは、すべての国々への祈りでもあるからです。12分程度、そのことについて触れてもらえると嬉しいです。

<フミさん>

喜んで。 1983年に由佳さんと里香さんの母である昌美さんが始めた「世界各国への平和の祈り」は、神聖なる存在のエネルギーを集中させ、地球上のすべての国にエネルギーを送ることで、すべての国の魂を目覚めさせることを目的としています。
May Peace Prevail on Earth(世界人類が平和でありますように)」という祈りは、現在193の国連加盟国とその他のすべての地域に対して捧げられています。 1986年のときには、165カ国ほどしかなかったと思います。国の数が随分増えましたが、これはとても、何と言えばよいでしょうか…。誰もが心を一つにして祈りを唱え、世界に愛を送り出すという、とても包括的なグループワークだといえます。それは、とても、とても美しいことです。各国の国旗は精神性の象徴として掲げられ、祈りは国旗を通して世界各国の人々の心に届きます。とても美しいセレモニーだといえます。

<ベンさん>

素晴らしい。フミさん、ありがとうございます。フラッグセレモニーや各種の祈り、そして「May Peace Prevail on Earth」というこのイベントの精神に、素晴らしいリーダーシップと献身的な努力を注いでくださり、ありがとうございます。あなたは平和の象徴であり、私たちはこの繋がりと、あなたが切り拓いてくださったすべてに心から感謝しています。

それでは、クリスティン・ホフマンさんのビデオをもう一度再生しようと思います。最初にフミさんから「すぐに日本に行くように」と電話があった時、あなたは「広島にも行く必要がある」と言いました。それでその後に、東京に数日滞在することになりました。もちろん、東京コンバージェンスという戦略会議もあります。

これは、多くのグループ、組織、研究所が一堂に会し、グローバルな平和運動としてより効果的に組織化する方法を決定するための会議です。それは、袖をまくり、より良く共有し、より良く繋がり、より良く調整し、より良くコミュニケーションを図り、地球上でより強い影響力を持つシステムとなる方法を見つけるために、本気で取り組むことです。それはとてもエキサイティングなことです。

その後、私たちは富士山の麓の冨士聖地へと向かい、プログラムの精神的な中心地へと向かいます。クリスティンがビデオで少し詳しく話していますが、3日間の儀式、ムードラ(印)、静寂、神聖な音楽は、とても心身を癒してくれるでしょう。そして、広島から世界に向けて生中継される大規模な国際放送のために、広島に新幹線を走らせ、土曜の夜と日曜の朝に平和記念公園で放送する。それが、あなたからのインスピレーションでした。

教えてください。なぜ、9月の平和の日に「May Peace Prevail on Earth」と「Unity Earth」、そしてすべてのパートナー組織を広島に招くことがそれほど重要なのか。そこを少しだけ教えてください。

<フミさん>

そうですね、ご存知のように921日は、99回目の「国際平和デー」の週末でもあります。そして、「May Peace Prevail on Earth(世界人類が平和でありますように)」というスローガンは、日本に原爆が投下された経験と密接に関係しています。この運動は、原爆投下という歴史的な出来事の影響を受けて始まりました。そういったことを念頭に置きますと、広島は赦しと和解の象徴でもあると思っています。

そしてそれは、世界の平和と統一にも繋がります。地球の統一のためのとても重要な入り口なのです。平和の作り手や平和の担い手であるすべての人々が、広島を訪れ、博物館や歴史に触れ、この歴史を繰り返さないために、本当に心を一つにする経験をすることを願っています。そして、歴史を知り、未来を変えることができるようになることが、私たちにとって本当に重要な使命なのです。

<ベンさん>

素晴らしい。私はあなたの話に感銘を受けました。とてもうまく表現されていて、広島への巡礼の旅への深い共感を私たちに感じさせてくれます。そして、由佳さん、里香さん、すべてはチームをまとめているあなた方のおかげで、それは素晴らしい集大成となるでしょう。そして、皆さんがおっしゃるように、それは「国際平和デー」の99回目の日です。国際平和の日です。

それは、サンフランシスコで初めて大きな祝典が開催されてから40周年を迎える日であり、Pathways to Peaceと私たちの仲間がサンフランシスコで大規模なイベントを開催します。その日、他にも多くのイベントが開催されます。それは、国際平和の分野における素晴らしい結集であり、マヤ暦の終わりから始まった12年サイクルの集大成であり、40年サイクルでもあります。それは、グローバル・ユニティの11日間の20周年でもあります。すべては、この特別な一ヶ月に集結します。

 

(後半に続く)